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【中小企業向け】「はじめてのkintone体験講座」の開催

2024.12

背景

 日本の中小企業では、紙書類やExcelによる業務管理が一般的ですが、これらのアナログな方法では情報の一元管理が難しく、業務効率の低下が課題となっています。また、リモートワークの普及や働き方改革の進展に伴い、クラウドベースの業務アプリの導入が急務とされています。しかし、デジタルツールの導入に不安を感じる企業も少なくありません。そこで、ノーコードで業務アプリを簡単に作成できる「kintone」が注目されています。 

 昨年度に、北九州市ロボット・DX推進センター様ご依頼いただき開催した「サイボウズkintoneの操作・構築体験講座」は大変好評で、「初心者でも理解できた」 「業務改善に役立つ」との声を多くいただきました。今年度もこのニーズに応えるため、再び講座を開催。特にDX(デジタル・トランスフォーメーション)の第一歩を踏み出したい中小企業を対象に、さらに内容を充実させた講座を実施しました。 

研修の目的

本研修の目的は、以下の3つです。

1.業務デジタル化の推進 

 kintoneを活用することで、日常業務のデジタル化を進め、紙やExcelに依存しない効率的な業務環境を構築します 

2.ノーコードでのアプリ開発体験

 受講者自らがアプリを作成することで、ノーコードのメリットを実感し、実際の業務に活用できるスキルを身につけます。 

3.DX推進の第一歩を支援

 kintoneの導入をきっかけに、各企業がDXを推進し、競争力を高めるためのサポートを行います 

案内サイトのURL:https://www.ksrp.or.jp/robo-dx/blog/archives/2024/009436.html

研修の内容

今回の研修では、座学と実習を組み合わせ、実践的なスキルが身につくよう設計しました。具体的な内容は以下の通りです。 

1. kintoneの基礎知識と操作方法の習得 

 ・ユーザーインターフェースの基本構成 

 ・アプリの操作手順、データ入力・編集の方法 

 ・フィルター機能やレポート機能の活用法 

初心者でも直感的に理解できるよう、デモンストレーションを交えながら進行しました。 

2.アプリ構築のハンズオン実習

 受講者には、実際の業務シーンを想定したアプリの構築を体験していただきました。具体的には以下のアプリを作成。

 ・顧客管理アプリ:

   顧客情報の登録・検索・更新機能を備えたアプリ。受注履歴や問い合わせ対応状況の確認も可能です。 

 ・問い合わせ管理アプリ:

   問い合わせ内容を一元管理し、対応状況をリアルタイムで把握できるアプリ。

   進捗管理や担当者の割り当てもスムーズに行えます。 

フィールド設定やアプリ間の連携も行い、データの流れを可視化することで、kintoneの利便性と拡張性を体験していただきました。受講者からは「業務アプリがここまで簡単に作れるとは驚き」との声が多く聞かれました。 

3.導入事例の紹介と質疑応答 

 実際にkintoneを導入している企業の成功事例を紹介しました。特に「顧客・案件管理」や「申請業務の効率化」をテーマに、具体的な業務改善の成果を共有しました。事例紹介の後には質疑応答の時間を設け、受講者からは「自社でもすぐに試してみたい」「他の業務にも応用できそう」といった前向きな意見が寄せられ、kintoneの多様な活用方法に対する関心の高さが伺えました。 

成果と効果 

今回の講座に参加した受講者の声やアンケート結果から、以下の成果が確認されました。

高い理解度と満足度 

 受講者の90%以上が、kintoneの基本操作を理解し、業務にどう活かせるかの具体的なイメージを持つことができました。「操作が簡単で直感的」との評価が多く、講座内容に対する満足度も高かったです。

業務改善への期待 

 60%以上の受講者が、ノーコードでアプリを作成できる点に魅力を感じ、「業務効率化に役立つ」と評価しました。特に顧客管理や問い合わせ管理での効果が期待されています 

DX推進への第一歩 

 講座を通じて、kintoneの導入を検討する企業が増えています。実際に「社内業務の見直しを進めるきっかけになった」との声も多く、DX推進の第一歩を踏み出すことができました。

今後の展望 

今回の講座の成功を受け、今後はさらに受講者のニーズに応える形で、以下の施策を講じます。

実践的な演習の強化 

 より具体的な業務課題をテーマにしたハンズオン形式の演習を増やし、受講者のスキル向上をサポートします。 

多様なレベルに対応した講座設計 

 初心者向けから中級者向けまで、受講者のスキルやニーズに応じた内容の講座を用意し、幅広い層に対応していきます。 

アフターサポートの充実 

 講座後のフォローアップとして、オンラインコミュニティの運営や個別相談会を開催し、導入後のサポート体制を強化します。