【自治体】結核定期健康診断報告をkintoneで実現!(福岡県北九州市)
2025.03
導入自治体プロフィール
【総人口】91.4万人
【導入ツール】kintone
【導入部署】北九州市保健福祉局保健予防課
【導入目的】各施設からFAXで報告していた結核定期健康診断の結果(受診者数、患者数など個人情報を含まないもの)を、インターネット上の入力フォームから報告することで、業務効率化とペーパーレス化を図る。
【導入時期】令和4年4月
【ホームページ】https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/19000002.html
kintoneの導入
結核定期健康診断報告は以前よりFAXで行っており、紙の情報をExcelに転記する作業に多くの時間を要していました。そこで、北九州市で利用推進されていた「kintone」を用いてインターネット上の入力フォームから報告してもらうよう、業務を改善。その結果、年間1,300枚の用紙を削減し、作業時間においても年間65時間の削減に成功しました。
導入後の改修
令和4年4月の導入後、入力フォームなどで利用していた「簡易認証(IDとパスワードによる認証)」機能が、セキュリティ向上を目的として廃止されるとメーカーから案内されました。
参考:簡易認証機能の終了と対応のお願い
そこで、令和7年1月に簡易認証機能(IDとパスワードによる認証)からユーザー管理機能(メールアドレスによる認証)への切り替えを実施しています。
導入後の改修のご担当者様インタビュー
導入後の改修において、大変だったことを教えてください。
FormBridgeとkViewerの違いもわからない状態から改修作業をスタートしました。それまでは、前任者が開発したものを使うのみであったため、改修作業を始めた頃はシステムの全体像も掴めておらず、現状を理解することが大変でした。
結核定期健康診断報告は、kintoneでの開発を担当された前担当者から引き継いだと伺っておりますが、この引継ぎ資料があってよかった、などあれば教えてください。
構成図や操作マニュアルなどの資料はありましたが、資料だけでは難しく感じる部分も多かったです。北九州市に常駐しているデジラボヘルプデスクに支援してもらいながら改修作業を進めるにつれ、少しずつイメージをもてるようになりました。
今後の展望を教えてください。
kintoneを使った業務改善に協力を得やすい学校と比べ、医療機関や介護施設では個人情報保護の観点からインターネットの使用を控えている施設もあり、結核定期健康診断報告を含むkintoneの利用拡大の壁になっています。しかし、マイナンバー保険証の導入を機に、セキュリティの向上が推進されることにより、今後はインターネットの使用も少しずつ解禁されていくように思います。セキュリティも担保しながら、ITツールを活用した業務改善を進めていきたいです。